2017年8月
来訪場所:石川県加賀市動橋(いぶりはし)町 振橋神社
ぐずとは?
やたら印象に残る祭りのタイトルですが、ぐずとは大きな毒蛇のことを表しているのですが、巨大なハゼの仲間のことだそうです。
祭りの由来
先週のじゃがまいたもそうですが、蛇にまつわるお祭りは退治することで五穀豊穣を祈願するものが
多いようですが、こちらのぐず焼きも、以下の二つの伝承から始まったお祭りのようです。
昔、毒蛇が住んでいて、深夜、年頃の女の子を奪っていくなど悪さをし、人々は大変恐れていた。たまたまこの地を訪れた大己貴神(おおなむちのかみ)は民が苦しむ姿を見て、すぐにこれを退治した。人々は神に感謝し、小さな祠を建てた祀った。
毎年 8 月 27 日から 3 日間、振橋神社の氏子たちにより薪材を集めて、境内中央で火を焚き、大己貴神の功績を讃えてきた。土地の人々は これを「屑(くず)焼祭り」と呼んだ。
そして昭和初期、地元の青年たちは毒蛇伝説に基づき、「屑(くず)」を「ぐず」に変えて、
巨大なおばけぐずを焼き払う形で「ぐず焼き祭り」を始めたと言われています。
迫力ある「ぐず」の練り歩き
お祭り当日は、巨大な張り子のぐずが町内を練り歩きます。若者や子供が中心となって
長さ十数メートルのぐずを担ぎ、太鼓の音と掛け声に合わせながら街中を暴れ回り、
動橋駅前で3体のぐずが集結すると、激しくぶつかり合いながら、迫力の乱舞を繰り広げます。
駅前での乱舞は、担ぎ手のかけ声と、周りの歓声と、太鼓の音と、ぶつかり合う音で、
とにかく迫力があったのを記憶しています。巨大なぐずが思ったより速いスピードで走り回るのも
驚きましたが、ぐずの上に乗って指揮をとる若者がまたかっこいいんですよね。
こういうお祭りは一見やんちゃそうな若者が真剣に祭りに参加してる姿を見られるのが、
なんともいえずいいものです。
最後に、3体のぐずは振橋神社に戻り、焼き払われることで五穀豊穣を祈願します。
が、例によって帰りの電車の関係で、最後まで見ることはできませんでした・・・。
だいたい泊まりで行くのですが、宿が遠かったりすると、交通手段には悩まされますね・・。
車で行くのが正解なような気がしますが、不自由な旅もまたそれはそれでいいものです。
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