「鵺」とは何者か?

妖怪に会える地

2014年3月 来訪場所:兵庫県西脇市高松町 長明寺  

 鵺は世間の認知度としてはどのくらいなんでしょうか。

平家物語にも登場する源頼政の鵺退治は割りと有名なのかなと思っていますが。

鵺退治の源頼政

兵庫県西脇市にある長明寺は、この鵺退治の源頼政の所領地だったいうこともあり、

頼政の墳墓、そして鵺退治を模した銅像が建てられています。

源頼政の鵺退治
鵺退治紹介看板

よく見る水木先生の鵺退治の絵を比べると少し小さい気もしますが、「胴は狸」という描写でいうと、

このサイズ感がリアルなのかもしれません。

出典:水木しげるの妖怪事典 東京堂出版

顔は猿か?

ところでこの鵺、手足の虎と尻尾の蛇が強すぎて「頭が猿」ということを忘れがちです。

(少なくとも私は・・・)そもそも、どちらかというと頭も虎だよね、などと見る度に

思っていましたが、元々は顔は赤く描かれていたんですよね。

第6期の鬼太郎でも鵺が登場しましたが、しっかり顔は赤く描かれていましたね、

こう見ると確かに猿に見えなくもない。

「鵺」は正式名称ではない

 本来、「鵺」は悲しげに鳴く凶鳥ともされたトラツグミのことであり、

古くは「古事記」「万葉集」にも記載があります。宮中では鵺が鳴くと払いの行事を行うほど、

縁起の悪い鳴き声とされていたようです。

先の説明でも「深夜に鵺の鳴き声が聞こえ、その度に天皇が苦しまれた」「雲の中に住む妖怪のしわざと

考え、弓で射ってみると怪物が落ちてきた」とあり、正しくはこの妖怪は「鵺の声に似ている化け物」な

訳です。

転じて、つかみどころのない、あいまいな怪人物のことを「ぬえ」と表現することもあるようです。

周辺観光:煩悩を焼き尽くす火渡り

加古川市鶴林寺の「聖徳太子会式」という行事を見てきました。

聖徳太子の命日にちなんだ行事で、仏の知恵の炎で煩悩を焼き尽くす願いが込められているとか・・・

 最後の火渡りは一般の方も参加できるみたいですが、やけどが怖くて私はやめました・・・。

火渡り

お年寄りから子供まで、いろんな年代の方が渡ってましたけど、意外といけるもんなのかも知れませんね。今思えば渡っておけば良かったなぁと写真を見ると思います。

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